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第1回プロジェクト(リオデジャネイロ編)

だーだ
 

2019年12月10日

サンパウロでの寄付活動が終わった後は、埼玉県人会の尾崎会長とオリンピックが行われたリオデジャネイロへ移動しました。

国内線で2時間しないで移動できる距離です。

リオ五輪から半年経って、競技会場はどのように変わっているか知りたかったのと、本当のファベーラの中に入り、この目で事実を確認したかったからです。

リオデジャネイロを案内してくれたのは、当時のリオ州日伯文化体育協会理事長の鹿田さん(故人)です。

(写真は鹿田邸にてお酒をかわしながら)

マンゲイラ地区にある学校にお邪魔させていただきました。

その地域は、まさにテレビで見たことがあるファベーラ。

1人じゃ絶対に歩かないほうがいいと言われました。

ただ、街は至って穏やか。本当に危ない人たちは街にはいれず、山の上のほうに追いやられているから、階段を登らなければいいと教えていただきました。

上に行けば行くほど恐ろしいと。

 

ここでは、小学生から高校生(専門学校)まで、毎日授業を行います。

基本は、午前学校と午後学校の2つにわかれていて、日本みたいに朝から夕方まで学校にいる。ということは絶対にないのです。

日本の学校が当たり前だと思っていたので、ここでも日本の当たり前は通用しませんでした。

 

教頭先生が、ぜひ子どもたちの授業を見学してくださいと教室に案内してくれて、授業をとめてまで「日本からのお客さんですよ、挨拶しましょう」と。

こんなに歓迎されることしてないのにと思いながらも、これがブラジルの歓迎の仕方だと聞いて、やっぱり日本と違うなーと好印象をもちました。

授業中にもかかわらず、記念撮影もしてもらったり、学校の施設もいろいろと案内してもらい、すごく充実した日だったのを、今でも覚えています。

 

贈呈式の際に、日本からもってきた中古のスポーツシューズを見せ「これは日本だと破棄してしまうものですが、少しでも役に立てば使ってください」と伝えると「日本はこれで捨ててしまうのか、もったいないよ」とビックリしてました。

日本の『もったいない精神』は、どこにいってしまったんだろう。

海外を経験するたびに、日本って平和ボケしてるんだなーと気づかされることばかりです。

 

学校の後は、近くの柔道場に行き、日本ならではのスポーツTシャツをプレゼントしました。

黒帯の私に子どもたちが大興奮してくれて、柔道選手と間違えてた子どももいました。

 

リオデジャネイロのファベーラと言われる貧困地域に行かせてもらい、この目で見た景色、この体で経験したこと、それを踏まえて思うことがあります。

それは、ファベーラ、ファベーラと外部から言われていても(日本のメディアも言う)、そこに生まれて生活している子どもたちは、自分たちは貧困だと思っていないということ。

たしかに、平均月収は日本の1/4程度しかなくても、みんな目が輝いているし、毎日ハッピーにイキイキしていた。

ただ、スポーツ用具がないだけ。それだけで可能性が小さくなってしまうのは不平等だと思ったので、絶対にブラジルの子どもたちを、俺が幸せにしてやるんだ!!と当時、心に決めたのを覚えています。

福田雄基(ふくだゆうき) 日本体育大学体育学部体育学科卒業 リオ五輪(2016年)で現地を訪問した際に、ブラジル野球の事情を知り、野球用具寄付活動を始める。 野球を通して世界中の子ども達を笑顔にするのが夢。

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